カテゴリー「父の介護」の記事

震災で父が不安になる

3月の東日本大震災の後から、父の様態が悪くなりました。台から落ちそうになったテレビを支えたそうで、無理な力がかかったのかもしれませんし、震災で不安なせいかもしれません。

まわりにも親の介護に直面している人が少なくないので、書き留めます。

父は、20年前の脳梗塞による軽い左半身麻痺があり、10年前から老人性の病気で目が不自由になり、5年前からアルツハイマー病になりました。それで2年前から私が同居をしました。奇声や徘徊はなく、週に2回、介護ヘルパーと散歩がてらに近くのスーパーに買い物に行き、風呂は自分で入り、食後は食器洗いをしてくれるという、手のかからない生活でした。ときどき食事をしたことを忘れて、「ごはんを食べてない」と抗議するので、それをうまくなだめればよいだけでした。

ところが、震災後、半身麻痺が進んで左手と左足に力が入りにくくなり、家の中で転ぶようになりました。そして一人で起きられず、抱き起こし続けた私がぎっくり腰になりました。布団から起き上がるのも、トイレから立ち上がるにも私を呼ぶようになりました。

ケアマネージャーに相談したところ、介護用品のレンタルをあっせんしてくれました。さっそく、パナソニックエイジフリーという会社の若い営業ウーマンがやってきました。そして、寝室に手すりつきの介護ベッドを入れ、ベッドサイドと廊下には突っ張り式のポールを3本据え付けました。手すりをつかうと、一人で寝起きや歩行ができるようになりました。これで、私は介助する必要がなくなりました。費用はレンタルで、介護保険で1割負担のため、月3千円弱です。

もう介護ヘルパーでは買い物の付き添いができないと言われ、同じ時間で、週に2回、入浴介助をしてもらうことになりました。風呂イスに座って、体を洗ってもらいシャワーを浴びます。浴槽はまたげないので入りません。

でも、本人が足腰が弱ることを恐れ、ヘルパーさんの助言で訪問理学療法士に来てもらって家の近所で歩行訓練をすることになりました。理学療法士はみつかりませんでしたが、整形外科医院で相談をしたら、すぐに訪問看護師を頼んでくれました。一回の自己負担は900円ほどだそうです。介護ヘルパーは一回700円です。病院の往復はタクシーです。病院の近くのレストランで久々に外食をさせてあげました。父はやりたいことは特になく、食べることだけが楽しみと言っています。

父が衰えていくのを見るのはさびしいのですが、介護保険の制度はよく整っていて、わずかな費用負担でいろいろなサービスが使え、家族がラクになります。ただ、役所やケアマネージャーに任せきりでは足りず、家族が貪欲にいろいろ調べて比べ、病院をまわり、大量の契約書類に署名をすることが必要で、そこがちょっと疲れました。

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厚労省の現役局長逮捕

月曜日は父のために介護保険施設の見学・申し込みに行きました。明るく広い空間で意外に快適そうです。入所者もマイペースで快適そうでした。こういうところは厚生行政に感謝します。

「重要事項の説明」を受けていると、携帯電話が鳴ってテレビ局から電話。史上初、厚労省の現役局長逮捕、村木厚子さんについてのインタビューの依頼です。その後も新聞、週刊誌から取材が相次ぎました。16日は朝の情報番組にインタビュー出演、新聞にコメントが出ます。

21日追加 テレビはフジテレビ「とくダネ」です。新聞は載りませんでした。

誕生日の会食

土曜日は、私の早めの誕生日祝いを兼ねて父を交え昼食。

有楽町駅で待ち合わせて、新しくできたホテルのレストランで食事をしました。待ち合わせ場所で待っていると、父が少し遅れて不安げに到着。目がよく見えないので、一人で出歩けはしますが、いつも不安げにやってきます。

ホテルのレストランは、皇居と日比谷公園を見下ろし眺めは最高。私の宿敵・年金・保険料ムダ遣いの霞ヶ関の厚生労働省も見下ろせます。父が徴兵されて中国に戦争に行ったときの話などを聞きながら歓談。ふと父の服をよく見ると、スーツがところどころ汚れ、シャツの襟と袖口も黄ばんでいます。もともとずぼらなのに加え、目がよく見えないので、かなりみっともない格好をしてます。それを言うと、「自分ではわからないから、いつか一緒に服を買いに行ってほしい」とのこと。ちょうど銀座のデパートで紳士服のバーゲンをやっていたので、私は他の予定もあったのですが取りやめ、一緒にデパートに行って、一番安いスーツを買いました。たった2万円でしたが、新しいスーツを着ると認知症に足を踏み入れた父も、急に引き締まって若返ったように見えました。

スーツの寸法直しの合間にカジュアルウェアを探しにユニクロ銀座店へ。店内は大混雑で、外人も目立ちました。欧米人、ロシア人、インド人・・・・・・。『サラダボウル化した日本』を改めて実感しました。

父の痴呆 2

中断していた父の痴呆の続きです。

電話がとまった父の家を民生委員の人と見にいくと、父が出てきてしばらく話しました。「そういえば、電話最近かかってこないなあ」とのこと。「前は銀行から自動落ちだったのに、最近請求書が来るようになった。でも、近所のNTTからは電話代が払えなくて、わざわざターミナル駅の大きな支店に行ってくれと言われてそのままにしていた」そうです。

でも、何よりもショックだったのは、10分以上そこで立ち話をしてから、ようやく、父が「なんだ、亜紀か」と言ったことです。父は老人性黄斑変性症という病気で視野が狭くなり、私のことがすぐにはわからなかったのです。

それでも気をとり直して通帳を調べると、自動落ちになっていた電話代が、最近おちていませんでしが、残高が足りないわけではありません。父のかわりにNTTに問い合わせると、やっと事情がわかりました。

「お父様は、4月まで自動引き落ちの契約をしていましたが、5月にKDDIのサービスに切り替えて、契約解除になりました。その後3ヶ月でKDDIをやめてNTTに戻っているんですが、請求書をお送りしても、お支払いいただいていません。再度自動落ちにするには改めてお申し込みが必要です」とのこと。

父に確認すると、「勧誘が来て、おもしそうだから申し込んだ」とのこと。

実は、KDDIには私も苦い思い出があります。ファクシミリを買うときに、「電話番号を変える必用ありません。4000円のキャッシュバックがある上に通話料も安くなります」と言われ、つい契約して、NTTで受けていたISDNの割安プランが使えなくなり、かえって月の電話代が2万円ぐらいに増えてあわてて戻したことがあります。手続きはとても面倒でした。高齢の父がひっかかってしまうのもしかたありませんが、ライフラインのサービスでの老人への無責任な勧誘は自粛してほしいと思います。

とにもかくにも、父に電話代を払ってもらい、銀行の自動落ちの手続きを進めることで、一件落着しました。

民生委員

父の家の電話がつながらなくなりました。電話代が払えないのでしょうか? でも主に安定した年金生活なのにどんな事情で? 詐欺にでもあったのでしょうか? ただ、元文学青年にして世事に疎い父のこと、手続きミスの可能性が多いので、あわてず、次の週末に様子を見に行きました。

父の家に着きました。ドアをノックしても答えがありません。困って通りに出ると、公民館が目に留まりました。中に入ると、集会が終わったばかりのようで、女性の方が残っていました。近所の人なら何か知っているかもと、思い切って声をかけました。

「すみません。すぐ近くに住む父のことでご相談したいのですが・・・・・・」

ラッキーなことに、その方は民生委員の方でした。民生委員とは、厚生労働大臣に委嘱され地域の福祉に協力する人です。祖父も母も民生委員でしたので、私にはなじみがありました。その民生委員の方は、私の話を聞いてくれ、

「私はそこの担当ではないから、担当の人呼びますね」

と言い、携帯電話をかけると、すぐに、年長の民生委員がやってきました。その方に事情を話すと、

「あら、この前、敬老の日のお菓子配ったばかりよ。お元気でしたよ」

自治体では、敬老の日に高齢者に記念品などを配っているそうです。ひとまず安心。でも、ともかく見に行こうということになり、父の家までつきそってくれました。民生委員の方が外から大きな声をかけると、やっと、のんきな顔をした父が今まで寝てたというような様子で出てきました。無事でなによりです。民生委員の人を交え、そこでしばらく立ち話をしました。すると、ショッキングなことが明らかになりました。

父がボケはじめました

今、来春に本を出す準備をしています。取材を一通り終え、いよいよ執筆に入るところです。本当は、今年中に1冊目が出るはずでした。

ところが、高齢の父がぼけ始めてしまいました。いろいろしてあげたい気持ちと、仕事が遅れてしまうあせりでイライラしました。でも誰もが通る道ですし、父の介護を通して厚生行政の進展を肌で感じることもできました。祖父母が老いたときに較べれば、家族の負担がだんぜん軽くなっており、とても助かっています。しばらく介護のことも綴っていこうと思います。

始まりは、3月前に遡る、敬老の日のことでした。離れて暮らす親に感謝の言葉でもと、80歳になる父に電話をかけようとしました(私は親が年をとってからの子供なのです)。すると、「お客様のおかけになった電話は現在おとめしています」というアナウンス・・・・・・。何があったのかと驚きました。

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