東京都知事選では猪瀬直樹氏を応援します
来週は都知事選と衆議院の投票日です。
まず、都知事選で私が推すのは猪瀬直樹氏です。
猪瀬さんは、 『日本国の研究』を著した作家時代から行政の課題に造詣が深い。小泉政権で道路公団民営化委員を務め、副知事として経験も十分。ジャーナリズムから政治の世界に移ったことを「権力と妥協した」と批判されることもあるが、理想に走らず現実感覚に優れていると思う。この夏に東電問題でインタビューしたとき、次のように語ってくれたのが印象的。「政治は、ホームランでなくヒットを重ねていくことが大事。ホームランを狙うとオールオアナシングで何もできずに終わることが多い。地道にヒットを重ねれば確実に変えられる。副知事として僕は批判されてもそう徹してきたよ」。おそらく副知事に任命されたときから知事になる日を狙っていたはずで、知事としての采配のふるまい方のイメージトレーニングを十分してあるはず。いつ大地震が再来するとも知れず、来年も国政選挙で国がたいへんになるので、都知事には重量級の落ち着きが求められる。
以上は先月、週刊現代に寄せたコメントを転載しました。