今日は近所の駅ビルの本屋を見に行きました。『ドロボー公務員』が並んでいてほっとしました。
その後、駅前のカフェで3月に出す選挙体験記の校正ゲラの読み直しをしました。そこで事件に合いました。
近くのテーブルから、50代くらいの男性二人が、何やらよからぬ相談をしている声が聞こえてきます。一人はダウンジャケット、一人はコートを着たままです。
「サラ金には総収入の三分の一までしか借りられない規制があった。だから、クレジットカードの枠を使わせる」
不適切な借り入れの相談のようです。それも、個人的なものではなく、ビジネスのようです。
「総額で一億なら利息が・・・・・・」
「○○だからノーリスクだよ」
「捕まらないですか」
「違法ではない。道義的な責任はあるが・・・・・・・」
「2店舗用意しないとだめですね。買取と××。取立ては厳しくないんですか?」
金融詐欺の実行犯の勧誘でしょうか。私は警察に通報しようと思いました。警官が聞いて、違法なら逮捕してほしい。
窓から交番が見えましたが、人がいるかわからないのでこっそりカフェのトイレに入り、110番をしました。
「今、東京都○○区△△、××駅前のセルフサービスのカフェにいます。近くの席で詐欺のような話をしているんですが、見にきてもらえませんか」
応対した女性警官が答えました。
「そういうことは、最寄の警察に電話をしてください」
私はむっとしました。
「トイレから隠れて電話をかけているので、そんな余裕ありません。そちらから連絡をしてください」
「最寄の警察に・・・・・・・」
「新聞に投書しますよ。お名前を教えてください」
「大沢(おおざわ)です。あ、こちらから連絡します。そちらの位置確認できました。これから警官を向かわせます。協力していただけますか」
「はい。二階の禁煙コーナーにいます。目だたないように来てください」
「では、電話をすぐ取れる状態にしてお待ちください」
私は電話を切ってどきどきしながら席に戻りました。
携帯電話のレコーダーを起動して、彼らの会話の録音も始めました。
しかし、10分経っても警官は来ません。20分経っても来ません。30分後、その二人組みは席を立って出ていきました。私は悔しい気持ちで見送りました。
その二分後、カフェの入り口に一人の若い制服姿の警官が現れました。もし怪しい二人がまだいたとしても、あの姿を見れば話を止めるでしょう。カモフラージュにコート一枚はおる知恵もないのでしょうか。しかも、警官はなかなか二階に上がってきません。店員と話でもしているのでしょうか。なんと、それから10分たって、やっと二階に上がってきました。しかし、喫煙フロアに入っていきました。それからややして、やっと禁煙席をちらと一瞥しました。私は大きく手をあげて合図をしました。警官は目を留めたものの、私が手をおろすと、首をかしげ、背中を向けてそのまま帰っていってしまいました。
それでも、携帯電話が鳴るものと思ってその場で待っていましたが、十分待っても電話が来ないので、再度110番したら、
「警官をもう一度向かわせます」
といったまま、それきりです。
やる気のない警察。タレントを起用して「オレオレ詐欺撲滅」のポスターをつくったりのパフォーマンスだけで、せっかくの通報にはなおざりの対応。
まさに給料ドロボーの公務員です。
いつか、警察のやる気のなさについて記事を書こうと思います。皆様、警察の対応に不信をもったエピソードがありましたが、どうぞお寄せください。