『官邸崩壊』上杉隆著、新潮社
大ベストセラーです。先週私が買ったときは、三省堂で2位でした。
それもそのはず、小説のような書き出しに、つい引き込まれていきます。安倍政権の誕生から崩壊までの物語は臨場感あふれ、政局に疎い私にとっても、政治の駆け引きや心理がとても興味深く描かれています。政治の世界が、華やかに派手に見えても、政治家の自己顕示と嫉妬と情といじめといった普通の会社や役所と同じようなことで動いていくということが、情けなくもあり、肯けるものでもあり・・・・・・。おもしろいけれど、無理に読者をひっぱろうとした書き方ではないので、疲れずに読み進めました。
私もこんなふうにおもしろいベストセラーを書けるようがんばろう!と思いました。
上杉さんは私が『ホージンノススメ』を出したばかりのときに、私の大学の同級生でテレビ東京キャスターの槇徳子さんに紹介されて知り合いになり、ラジオやテレビに出してもらいました。家も遠くないので、先日はコーヒー・チェーンでばったり会いました。