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朝日ニュースター

7月2日(月)朝日ニュースター「ニュースの深層」に出演します。「公務員制度改革法で何が変わるのか」です。同法は国会で明日決議らしいですが、会期が終わる前に一言国会議員たちに言いたかったこと言います。

公務員制度改革

今朝、安倍首相のメルマガが配信されました。「美しい国の公務員改革」をやり遂げるとのこと。そのため国会を延長して選挙日遅らせるらしいです。

でも、自民党の公務員改革法では、なにもかわりません。当初、「人材バンクをつくって公務員の再就職を応援するけど、天下り法人への天下りは規制する」と威勢のいい話をぶち上げたのに、こっそり後者を取り下げたためです。野党は天下り全面禁止を主張してます。

公務員改革法案のポイントは、天下り法人への天下りを止めるかいなかです。それでなければ、「美しい」意味のない言葉をちりばめた現状維持にすぎません。人材バンクという組織が増えるだけまた行政が肥大するだけです。

さて、公務員制度の問題点について書いた本を、来月東洋経済新報社から出します。題名は「独身手当」。いくつかスクープを盛り込み、また私たちの納めた税金の流れをわかりやすくまとめました。いしいひさいちさんの漫画で笑える本です。夏休み、「大人の社会勉強」としておばかな公務員制度を通してこの国のしくみをのぞけるようになっています。ぜひぜひ書店などでご予約ください。

年金ダイヤル 私の場合

 社会保険事務所の年金相談ダイヤルがパンクしているようです。少し前、職員が勤務時間中に事務所で酒を飲み、来庁者に通報されて戒告処分を受けたりしていました。ただ、社保庁職員が皆遊んでいるわけではありません。

 昨秋、消えた年金があると騒がれだした頃、私は父の年金を確認するために社会保険事務所に行きました。年金番号をメモして、オフィス街の社会保険事務所へ。大きな事務所で職員は100人ほどいましたが、がら好きで来庁者は私一人ぐらいでした。今も年金相談ダイヤルは混んでいても、都心の事務所は窓口も空いてるし電話もつながるようです。オンラインでどこでも確認できるので遠征するのも手です。さて、照会は5分ほどで済みました。ただ、会社員時代の一部の時期が、厚生年金のはずなのに国民年金になっていました。中小企業でしたので、経営が苦しくて会社が国民年金に切り替えたのか、社保庁のミスかはわかりません。本人の求めがあれば社保庁で調査できると言われました。父に聞いたら、「もう今の年金で十分」とのこと。年金額は決して多くないのですが、無欲なのと面倒なのです。そう言われたのでそれきりにしてます。

 自分の年金はインターネットで確認しました。郵送での本人確認の手順があり、時間はかかりましたが記録もれはありませんでした。

 母が10年ほど前に再就職のついでに社会保険事務所で年金記録の照会をしようとしたら、「今は勘弁してくれ」と言われて、そのままになっているそうです。母は結婚前の昔の記録を探すのがたいへんなのだろうと思いやったそうですが、今思えば、社保庁が昔の台帳を捨てたので困ったのでしょう。

 社保庁はこういうように国民が忘れたり泣き寝入りするのを期待しています。気分悪いですが、これからは国民もうるさくなるので変わっていくでしょう。

年金が消えるワケ

消えた年金5000万件、さらに1500万件と言われています。

さもありなんです。厚生労働省のデータチェックはずさんです。私は民間企業で働いた後に厚労省の特殊法人に転職して、あまりの仕事ぶりの違いにびっくりしました。

民間企業では、稟議書や伝票を担当者が作った後、自分でチェックしてから課長に提出、課長もチェックします。チェックのしかたは最初に教わります。①印影の照合は2枚の紙を折ってつき合わせる②数字はひとつひとつ照合し、照合した証に鉛筆で小さな点を打つ③最後にたて計と横計の合計をそろばんか電卓で計算しなおす。途中にミスがあれば合計が合わないのでこのときにわかることが多い。

けれども、厚労省の法人では、仕事などせずに遊んでばかり。おしゃべりしながら適当に入力し、本人チェックも求められず、課長もまったくチェックしませんでした。

データ入力用紙に課長と部長の確認印の欄があるのですが、部課長はチェックしないので、空欄のまま相手先に送っていました。相手もそんなことをいちいちとがめません。そうすると、データは合計額が合わないなどめちゃくちゃになります。年に1回会計検査院が検査に来るので、これはまずいです。そこで、毎年会計検査院が来る前の1月ほど、ソフトウェア会社のSEを呼んで、誤ったデータの入力をすべて消し、なかったことにしました。この改ざんの手数料は「ソフトウェアの改修」というウソの名目で経費でおとしました。私が民間で教わったようにきちんとチェックしたところ、いい加減な処理をして懇意の個人などに便宜を図っていた部長と対立してしまいました。

厚労省では、国民から預かる年金などの社会保険料を「自前収入」と呼んでいます。大切なお金を預かっているという意識はなく、「バカな国民からまきあげた自由につかえる金、とにかく使い切ろう」という発想です。職員全員がそう思っているのではありませんが、こういう趣旨の幹部の談話が堂々と議事録にも残っています。これまでは国民もおとなしかったのですが、最近野党やマスコミや国民がうるさくなったので問題が表面化しているのです。

こんな仕事ぶりについては拙著『ホージンノススメ』をご覧ください。また、公務員の仕事ぶりを1年がかりで取材した本が夏に出版になります。

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