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セクハラ裁判

環様のコメントにお応えして、私のセクハラ裁判について書きます。

私は特殊法人に勤めていたとき、出版部門の編集長に異動希望を伝えると、食事に誘われ『不倫しよう』としつこく迫られました。それをきっかけに、勤め続ける意欲を失い、退職しました。それまでは、公金のムダ・不正をマスコミで告発する気はなく、不正に染めずにがんばり、労働組合などで改革を訴えていたのです。

退職後にその上司に謝罪を求めましたが、無視されたので提訴しました。たった一人で本人訴訟です。相手方には勤務先の顧問弁護士3名がつきました。上司は私の著書、『ホージンノススメ』を証拠提出し、「内部告発書であるこの本に自分は書かれていないのでセクハラはなかった」と主張しました。けれども、彼のセクハラが実名イニシャルで詳細に書いてあった原稿と、ハローワークに相談した記録が証拠になり、全面勝訴しました。また、当時はセクハラ裁判で証拠がなくとも、「被害者の主張に臨場感があり真実性があれば信用できる」といった判決が相次いでいました。私も、証拠だけでなく、ころころ変わる被告の主張が信用できないとされて勝てたのです。以下が判決文の要旨です。http://www5a.biglobe.ne.jp/~tabibito/25570328/

ところが、控訴され、二審では、本には被告が登場していない、ハローワークの書類にセクハラをした上司の部署名はあるが実名は記録されてなかったなどの上司の主張が通り、逆転敗訴しました(横浜地裁2005年7月8日)。上告したが棄却されました(東京高裁2006年3月20日)。

裁判をふりかえると、時間と労力がかかり、提訴したことを後悔するほどたいへんでした。友人が裁判の愚痴を聞いてくれたことで、なんとかストレスをしのげました。

もしセクハラやパワハラに合ったら、ポケットにテープレコーダーを忍ばせて証拠を録り、同僚や人事に相談してその記録も書き残し、さらに都道府県の労働局などの公的機関に相談して解決を図ることがよいかと思います。警察や労働局は仕事が増えるのを嫌い、話を聞いても正式には受理せず、後から「記録が残っていません」などと言うこともあるので、セクハラ犯人の名前をきちんと書いて正式に受理してもらうよう気をつけてください。用紙のコピーと係員の名刺ももらい、手帳に相談の概要も記録しておいてください。

それでもダメなら、弁護士に相談を。女性センターでは無料相談もありますし、普通の弁護士でも最初の相談料は30分5000円程度です。まず近くの弁護士か知り合いの弁護士に相談し、セクハラに強い弁護士を紹介してもらうのも手でしょう。

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内部告発と裁判」カテゴリの記事

コメント

涙がでる想いです。同じ被害者です。私も退職を余儀なくされ東京にまで逃げてきました。相手側は陰湿な行為とその拒絶後のパワハラを認めず現在訴訟に至っています。しかし、職場に残ったその業界では重鎮と言われる相手は残り続けない職員を自分の側につけて調書まで出してきました。セクハラは公にするまで辞めない。公にするなら辞めない。これも大切なポイントだと痛感しています。
自分と同じような思いの人が悩むあまりに間違った方向へ進まないように、自分に何ができるのかを考えていました。若林さんのブログから答えをもらった気がします。
ありがとうございました。

誠意さん、私も同じ気持ちです。
と同時に、じゅんこさん、そして誠意さんにも、自分の経験から言うと、バカは関わらないのもひとつの選択肢です。

こんにちは。やはり告発や提訴は個人では勝てないのでしょうか?内部告発も多少なりに試しましたがいいようにアシラワレテしまい。個人的に社内では不利になってしまい相談した弁護士には問題が社会的に大きくて処理能力の限界だったらしく、当たり障りのない回答をされ。私的には自分が関わってきた不正は単なるひとつのことではないのですが、これを公にするほうが馬鹿なのでしょうね。社会の仕組みの中の調整という法律違反ですがお金も絡み複雑ではあります。一連の事柄に上司のパワハラも含み現在では嫌気がさしています。さっさと退職金の上乗せで退職した方が利口ですか?変な正義感は馬鹿を見るのでしょうか?

アルファ様
取材でお返事遅くなり申し訳ありません。
馬鹿ではありませんが、今はまだ告発者の負担が大きいのです。でも、セクハラ裁判の数や慰謝料の増加を見れば明らかなように、時代は着実に進んでいます。裁判に勝てば判例に貢献するし、負けても相手は確実にダメージを受けており、抑止効果には貢献しています。
もし他によい職が見つかったら退職もよいと思いますが、そうでなければ、残って時代が進むのを待つのも手だと思います。

私も昔、某会社に勤めていた時に、
S・Iという男性にセクハラをされました。
しかし、のうのうと、現在、とあるデザイン関係の会社で事業戦略部として働いているのを見て、本当に腹が立ちました。
沢山愚痴を言いました。
セクハラは数回によって行われて、私は辞めるまで、眠れぬ日々が続きました。結局裁判までは勇気が無くて行いませんでしたが、公になる前に、結局転職したようですね。

シータ様

セクハラたいへんでしたね。お気持ちわかります。
ただ、犯人が公人(勤務中の公務員や社会的に影響力がとても大きいなど)ではないことと、真実性が私には検証できないため、実名掲載は問題があるため、実名部分は削除させていただきました。あしからず。

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